身体・映像・空間を自在に結びつけることで独自の空間に対するアプローチを行ってきたdots。今回は、京都・北山にある屋外美術館「陶板名画の庭」にて、新作パフォーマンス作品を上演します。
「陶板名画の庭」は安藤忠雄氏の設計による、コンクリートとガラスと水で構成された屋外美術館です。その最奥に広がる吹き抜けの空間。そこには大きく屹立する壁と静かに漂う水の流れがあります。特設の客席を設け、巨大な壁を背景に、水と身体、映像・照明・音響などを重層的に駆使した今作品は、これまでの作品の中で最大規模の公演となります。
dotsのこれまでの作品では、私たちの現実感とは何か、という根源的な問いに対しての思考と実践を行い、そのプロセスから導かれるイメージの集積がdots独自の空間とビジュアルを構成してきました。
それは例えば、大量の古着で作られた壁に投影される映像や、宙に浮いた8枚の振動する鉄板と古ぼけた靴などで表現される「歴史」や「記憶」を思わせる空間構成と、その空間におけるパフォーマーという生身の身体の存在を通じ、現代においての「生の感触」とでも言えるようなものを掴み出そうとするものでした。
今回は、「巨大な壁」と「水」という場所の持つ要素からインスピレーションを受け、その場所から感じる「大きな時間の流れ」とそこに立つ一人一人の「個」の存在から作品を立ち上げていきます。
※ 毎公演後、アフタートークを行います。
※ 23日、最終日には終演後、METROにてスペシャルなアフターパーティを開催!